ツユクサの仲間たち

 

 世界に認められる美しい友禅模様の下絵は、花弁が4センチ位あるオオボウシバナ(大帽子花)の汁を絞って書きます。6月から7月の朝早くからお昼頃まで、夏の一番暑い頃に花びらを摘みます。お昼を過ぎると、花はしぼんでしまいます。その日の内に汁を絞り、刷毛で和紙に何度も塗っては乾かして、和紙の重さの4倍になるまで繰り返します。この仕事はとても辛いので、地獄草とか地嶽花などと呼んでいます。

 この青花紙を適当な大きさに切って絵皿に入れ、水に溶かすと青色の水になります。この液で下絵を書き、最後に水洗いすると下絵はきれいに落ちてしまいます。

 ツユクサの花は、帽子花とも言われ、帽子や編笠のような苞の中に幾つかの蕾が有ります。順番に一つずつ、午前中だけ咲く「1日花」です。雄しべは6本有りますが、花粉を出すのは長く突き出た2本だけです。あとの4本は仮雄ずいとか飾り雄しべと呼ばれます。この花は蜜が出ないので、めったに虫は訪れません。それで花が萎むとき雄しべ、雌しべがくるくる巻いて絡み合い、自家受粉します。帽子の中で結実した果実は、裂けて種子をまき散らします。

 オオボウシバナやツユクサに含まれる成分に、糖質の吸収を妨げるものがあるという研究が有りまた民間薬として、ツユクサは湿疹やあせもに、入浴剤として良いとされています。

   

左から、斑入りのツユクサ、オオボウシバナ、ツユクサの白花  

                                             文責 高橋良孝

                                                 

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